BYOK(Bring Your Own Key)

インフラ
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クラウドやAIサービスの利用時に、サービスプロバイダーの暗号化キーの代わりに、ユーザーが直接生成・管理する暗号化キーを使用してデータを保護するセキュリティ方式です。

別名
自社キー管理CMEKCustomer Managed Encryption Key

詳しい説明

AIツールに入力する企業データや学習データのセキュリティ主導権を握るために不可欠な技術です。サービスプロバイダー(SaaS)は物理的なストレージスペースを提供しますが、データを復号できるキーは顧客自身がキー管理システム(KMS)で直接コントロールします。これにより、サービスプロバイダーの管理者であってもデータへの不正アクセスを防ぎ、必要に応じてキーを破棄することで即座にデータへのアクセスを遮断できます。金融や医療など、コンプライアンス(規制遵守)が重要視される産業でAIを導入する際の極めて重要な選定基準となります。

ツールの選定において重要な理由

企業の機密性の高い内部ナレッジがAIの学習やRAG(検索拡張生成)に活用される際、データ漏洩のリスクを最小限に抑えます。特に、クラウド事業者のインフラ事故が発生した場合でも、キーを所有する企業のみがデータを復旧または読み取ることができるため、データガバナンスを完全に確保できます。

チェックポイント

  • 既存で使用しているKMS(AWS KMS、Azure Key Vaultなど)と互換性があるかの確認
  • キー管理の主体変更に伴う追加ライセンス費用の発生有無
  • キーのローテーション(Rotation)および破棄時に、AIサービスの可用性に及ぼす影響
  • ログ分析を通じて、キーの使用履歴をリアルタイムで監視できるかどうか

例

金融機関がAzure OpenAIを導入する際、Microsoftが管理する標準キーの代わりに、自社のAzure Key Vaultに保存されているHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)ベースのキーを連携させて、バンキング関連のテキストデータを暗号化するケース。

キー管理方式の比較

BYOK(顧客管理キー)

顧客が独自のキー管理システムでキーを制御するため、キーを破棄すればサービスプロバイダーであってもデータを読み取ることができなくなります。規制の厳しい産業に適しています。

プロバイダー管理キー(デフォルト)

サービス側がキーを代わりに管理するため導入は容易ですが、データの復号権限の主導権はプロバイダー側に残ります。

関連用語

エアギャップ (Air-gapped)オンプレミスエンタープライズロールベースアクセス制御 (RBAC)